【開発者の声】
15周年記念ロッド HSR-68
前回の10周年記念ロッド「UBR-510」は、“究極のしなり”をコンセプトに開発しました。
そして今回、15周年記念ロッドとして掲げたテーマは、“究極の汎用性”です。
汎用性と言うのは簡単ですが、アジングにおける汎用性とは、0.3gクラスの超軽量ジグヘッドから10gクラスのSキャリーまで、この一本で対応し、さらにそれぞれをしっかり扱えることを意味します。
当然ながら、社内でも「そんなロッドが本当に成立するのか」と開発段階からかなり意見が分かれました。
ですが、その分何度もテストと修正を繰り返し、結果として本当に良いロッドが完成したと思っています。
こういったロッドを作る際、僕がまず基準にするのは軽量ジグヘッドへの対応力です。
それは、重たいリグを扱うよりも、軽量ジグヘッドを思い通り操作できるロッドアクションを作る方が遥かに難しいからです。
これまでの経験から、軽量ジグヘッドを扱いやすいロッドは、スロー〜スローミディアムアクションである必要があることは分かっていました。
そこでまずはそのアクションを基準に設計し、そこへ強度とパワーを持たせることで重量級リグにも対応させる方向で開発を進めました。
しかし、実際に設計を進めていくと問題が出てきます。
無理なく幅広いウェイトを扱おうとすると、ロッド全体の“ベンディングの綺麗さ”が非常に重要になるのです。
34のロッドは、これまで比較的ピーキーな特性を持つものが多く、それが個性でもありました。
ですが今回のテーマで同じことをすると、一部に負荷が集中し、その部分を補強すれば今度は軽量ジグヘッドが扱いにくくなってしまう。
ですから今回のHSR-68では、いかにベンディングカーブを綺麗に繋ぎ、バットからティップまでスムーズにパワーが抜けていくかを徹底的に追求しました。
そしてサンプルを何本も作っていく中で、従来の作り方ではロッド重量が増え、感度も納得できるレベルに届かないという問題に直面しました。
そこで思い切って、「今までにない形にしよう」と考えました。
その時に思い出したのが、かつてFPR-55 VersionⅡで採用した急テーパー設計です。
今回のHSR-68では、バット部分を極端に太くした急テーパーブランクスを採用しました。
最初のサンプルが上がってきた時、社内では「まるでシーバスロッドみたいだ」という声も出ました。
ですが、軽さと感度を両立するには、この形状しかないという確信がありました。
実際には、見た目とは裏腹に持つと非常に軽く、そのギャップも含めて面白いロッドになったと思っています。
さらに、カーボン素材も見直しました。
バット部分にはM40X 40t、ベリー部分にはT1100G 33tを採用することで、全体に粘りと強度を持たせながら、軽量ジグヘッドの扱いやすさも両立しています。
実際、インスタライブなどでも軽量ジグヘッドを使用してプロモーションしておりますが、違和感なく使えているのをご覧いただいた方も多いのではないかと思います。
そして何より驚いたのが、その感度です。
0.3gクラスの軽量ジグヘッドでも非常に扱いやすく、尺を超えるアジでも余裕を持って抜き上げることができます。
さらにテストでは15gを超えるメタルジグも問題なく使用でき、40cm近いキジハタもキャッチすることができました。
この15周年記念ロッド「HSR-68」。
まさに、“究極の汎用性”というテーマを形にできた一本だと思っています。
2026年 家邊 克己
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2026年11月発売予定
2026年6月より受注開始
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